TSチェッカーで活性汚泥を管理

TSチェッカーは活性汚泥の活性や原水の分解性などを測定解析する実験室用の測定機器で、測定原理は汚泥の酸素消費速度を測定する呼吸速度計です。
呼吸速度系自体は、昔からあるものですが、昔からの呼吸速度計は、DO飽和濃度近くまで上げて、そこから低下するDOの値を測定して、呼吸速度を測定するというバッチ操作で測定していくのに対して、TSチェッカーは、曝気しながら測定していくというのが特徴で、この操作により、切れ目のないスムーズはDO変化を測定できる、というのが特徴です。このスムーズなDO変化が測定できることで、このあとご説明するような、いろいろな解析が可能になります。

測定操作は簡単で、まず活性汚泥装置の曝気槽出口の活性汚泥混合液をサンプリングして、曝気容器に1リットルいれます。曝気槽出口の活性汚泥混合液なので、殆ど活性汚泥の処理水として扱えます。
同時に、曝気槽に流入する原水をサンプリングして、TSチェッカーの上部についているNo.2の添加ロートに入れます。No.1添加ロートには、汚泥の活性測定用の基準液を入れます。
あとは、PCから、「測定開始」をクリックすれば、PCからの指令で、曝気開始し、一連の操作を自動で行って測定していきます。

下図は、TSチェッカーでの測定中のPC画面です。
DOの変化が、赤〇でプロットされていき、温度が紫の線でプロットされていきます。
「測定開始」すると、内生呼吸状態のDO値になるまで曝気してDOhfの値を取得。次に曝気を停止して内生呼吸状態の酸素消費速度を測定。次に曝気を再開して曝気の強さを表す指標のKlaを取得し、DOがDOhfに戻ったら、いろいろな溶液を添加測定するながれになります。

測定の目的により、添加液の種類や添加順序は異なりますが、日常の活性汚泥の運転管理の場合の添加液は、次のような順序を添加していきます。
1回目添加は、汚泥のBOD分解活性測定用の基準液を添加して、その分解速度から汚泥の活性を相対評価します。
2回目添加は、原水を添加して、原水の分解速度や原水のBODを測定します。
3回目、4回目は、汚泥の硝化活性を測定する2種類の基準液を添加して、セットで汚泥の硝化活性を測定します。

一連の測定が終了すると、記録画面に次のような項目を解析・計算して、記録画面に表示します。
 ①汚泥の活性、原水の分解性、硝化活性など、汚泥の活性に関連する数値、
 ②原水BODの概略値や処理水BODや処理水CODの推定値。
 ③処理水のNH4-NやNOx-Nの推定値。
さらに直接的な数値を総合的に解析して、
 ④汚泥の状態、正常な活性状態にあるのか、それとも低下しているのか、など判定。
 ⑤原水BOD負荷と処理水の状態から、負荷状態が適正状態なのかオーバーロード状態、低負荷過曝気状
  態にあるのか、などを判定。
 ⑥栄養塩のNの過不足状態を評価。
さらに、過去の測定データをコンピュータが参照して、
 ⑦類似のパターンを示す過去の測定データを抽出してそのデータ名を出力。もし現在の活性汚泥の状態  
  が良くない場合に、過去に同じような現象があったことがわかれば、その後の予測や対策に有効。

TSチェッカーの測定方法の詳細や活性汚泥の運転管理にどう役立つか?、をYouTubeの動画にアップしてあります。下のボタンをクリックしてください。

TSチェッカーの商品紹介や機能全般は、弊社ホームページの「TSチェッカー」を参照してください。